サンフランシスコの街中 其の貳

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サンフランシスコの街中の2枚目である。相変わらず逆光っぽいところもあり、やっぱり何となくボケっとしていて、被写体もレトロで、今度は更に遡って70年代テイストである。輝度差が酷すぎるため、とにかくハイライトは飛びまくっている。まあ、こんなもんであろう。

さて、あちらは電車もレトロなのが普通に走っており、雰囲気満点である。経済効率優先な東京のガキっぽいギラギラ銀色ではない所が良い。どちらかというと米国はあまり好きではないのだが、欧米の大人な雰囲気優先な所はさすがに見習うべきだと思ふ。良い所は良い、悪いところは悪いというまっとうな感覚を大事にしたいと常々思うのである。

過去、東京に住んでると心地よくてこの当たり前の感覚を忘れてしまいがちであった。九州に戻ってこの点を強く感じた。そしてサンフランシスコに行って更に強く感じた。世界の中心は最初から東京ではない。東京の感覚とそれ以外の地方の感覚は違う。東京の感覚は他の国ともかけ離れている。ここを弁えず踏み外すと、いろいろ失敗しそうな気がするのである。まあ、おっさんの戯れ言である。

ちなみに前回のタグでFUJICOLOR X-TRA400(ネガフィルム)としていたのだが、PROVIA 100F(リバーサルフィルム)の間違い。ボケっと眠い系の描写だったのでネガとばかり思いこんでいた。確かにフィルムを見ると、途中まで撮って放置していたあと、そのままアメリカに持って行ったのであった。普通に手荷物検査でX線照射を浴びまくったはずなのだが、ISO 100のためか全く問題がない。低感度フィルム万歳である。

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前回の写真のスキャン画像を上げたときに「XAって何?」と聞かれたので、これも上げておきたい。超小型のレンジファインダー型カメラである。たぶん、光学視差式の距離計が付いてるカメラの中で最小であろう。ファインダーを覗くと、真ん中に黄色い窓があって、そこが左右にぶれて見へる。レンズの下のレバーを動かすと、その像が左右に動き、ぴったり合ったら焦点が合っている、という、まあライカ(バルナック・M型)とかと同じやつである。

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ちなみに前回も書いたが、デカい一眼レフF6でも、このオモチャなXAでも、35mm判(135)である限り、撮れる写真のサイズはあくまで小っこい35mmフィルムの幅、24mm x 36mmという極小の像である。(この極小サイズを「フルサイズ」とか「FX」とか大仰に吹聴する近年のデジタル一眼レフ市場の滑稽さであることよ。)

35mm判の場合小さい方が良い、と特に最近思うようになった。これは次回にまとめておきたい。


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