その1の続きである。
次は実際に使ってみるところを解説してみる。
組み立て完了のところ。ここから再開。
裏。いわゆるグラフロックバッグである。バッジが付いてるところはファインダーのフードになっていて、下の丸ボタンを上にスライドさせることによってバネで跳ね上げられる。
ファインダーフードを跳ね上げたところ。当然ながら金属製+革製で、ファインダーガラスのプロテクターも兼ねている。こういう堅い所が金属製ビューテクニカル機の良い所である。
フードは横に開ける。邪魔なときはこういう風に開いて・・・
こうやってワンタッチで外せる。上に持ち上げたら番井がバネになってるので引っ込んで外せる。日本製らしく意外に作り込みが細かい。
外したところ。ここまで来ると通常のビューカメラと同じような見栄えになってきた。但し、この状態だとファインダー像が暗すぎて屋外だと全く見えない。冠布(かんぷ)が必須である。ちなみにこのファインダーはWISTAにお願いして、標準構成のフレネルレンズ(波が刻んであるプラスチック板)ではなく、普通の磨りガラス(方眼罫線入り)に変えてもらっている。厚みが違うので、抑えの金属もカスタムになっている。フレネルは明るいけど、目が粗くてピントが合わせにくいのだ。磨りガラス+ルーペ最強。
後ろのグラフロックバッグは、特にストッパーも無く、動かしたいときにグイッと回せばくるっと回る。いわゆるリボルビングバック。縦位置にするのもワンタッチで、90度回転した所でカクッと止まる。堅いからクルクルは回らない。金属製カメラ万歳。
縦位置。この眺めはなかなか格好いい。ちなみに花を撮影する場合は何故か縦位置で撮影する事が多い。
で、撮影時。ファインダーを持ち上げてカットホルダーを滑り込ませる。ここではよく使うSinarのロールフィルムホルダーを突っ込んでいる。
突っ込み終わり。グラフロックバッグ規格なので、カクっと止まる。WISTA45の場合、枠から出っ張った所が邪魔で引っかかる。これは過去の記事で書いたとおり。
んで、引き蓋を引いて撮影。4×5サイズのカットホルダーも、インスタントフィルムホルダーのPA-45も同じ手順である。引き蓋を引かずにシャッターを切ったり、シャッターを閉じずに引き蓋を引いて感光させたりしないように注意。
ファインダーは当然ながら外せる。バネで押さえてある銀色のアームを押し込んでずらすと、するっと外れる。
外したところ。蛇腹の中身はからっぽである。そりゃそうだ。写真機なぞ元からこんなもんである。奥に見えるのはレンズの後玉である。レンズシャッターを開けているので向こう側が見える。
その3へ続く。