恐ろしい震災は九州を襲っていないが、地震が起きたその瞬間私自身は東京とテレビ会議中だった。揺れる畫面と警報、その後の連絡不通、その後に起きた大慘時は一生忘れないだらう。
そんな事もありとても寫眞を撮ったりBlogを更新したりする意欲もなく日々が過ぎたのだが、さすがに春も満開になりここ数週間リハビリする事にした。寫眞は昨日撮ってきたものである。フィルムも最も安價なフジカラー100。日常使いの35mm判ネガカラーフィルムはこれで充分である。
リハビリなのでいきなり4×5を持ち出すのもアレだなといふのと、體調が惡く風を數年ぶりに引いてしまったといふ事もあり、最も簡單な35mm判とネガフィルムとする事にした。數年ぶりに眞自目にF6を使ふ事にしたのである。
使った感想は大して面白くもないものであるが、あゝ簡單である事よ、だ。絞り優先モードにすると絞り輪を回すだけでマルチパターン測光によりシャッター速度が自動計算され、ファインダーに全情報が表示される。
ピントリングを廻すと像が浮かび、測距點に合致するとフォーカスエイドが點燈。プレビューボタンを押して被寫界深度を確認し、シャッターボタンを押すとフィルムは自動巻き上げ。
これがオートフォーカスレンズであれば、撮影者が行ふのはフレーミングと絞りの撰擇だけである。何といふ面白みの無さ。趣味の娯樂としては失格である\(^o^)/
惡い事にF6のシャッター音&巻き上げ音は非常に官能的であり、「バチャッ」「バチャッ」「バチャッ」と無駄に撮りまくる事暫し。中判や4×5と比較しても無駄に大量の枚數が仕上がり、後でスキャンやら撰擇やらで苦勞する、金もかかるといふ惡循環にまんまと嵌るのである。
といふ事で、次からはよりメンドクサイ中判+4×5に復歸しやうと心に決めた春の休日であった。35mm判の利點は敢へて書くまでも無い事だが、私の趣味としてはコレはちと違ふのである。