何となく氣紛れですが、WISTAの純正レンズボードが欲しいなぁ、と常々思っていました。愛用のFUJINON T 400mmを購入時に偶然付いていたWISTA純正のレンズボードには、WISTA 45 SPと同じ格好いい藤の家紋が付いておりました。WISTAのこの紋は我が古里の「ぼした祭り」で局所的に有名な藤崎八幡宮の紋と同じ藤でして、そんなどうでも良い理由からいずれCM FUJINON 150mmの方にも同じやつを付けてやらう、と狙っておりました。
この家紋ですが、やはりLinhofのマークのパクりだらう、なんて無粋な話もありますが、ややこしい事は間違い無いですな。バッジの位置も色味も同じ。Wikipediaに依れば、WISTAの前のリトレックを作っていた頃の武蔵野光機時代は多分このマークは無かったやうにも思へますので、1972年の初代WISTA 45發賣時に付けたのではと推測されます。文献が無いんでこれ以上は不明でございます。今度機會があったら中の人に聞いてみたいところです。
で、これを欲しいと思ってWISTAに發注しやうと思ったんですが、たかだかレンズボードに数百圓の送料は勿體ない。といふ譯で、試しに新宿のヨドバシカメラ3Fで注文してみました。「あゝ、できますよ」と賣り場のおじさんの輕い返事から一週間、ようやく届きました。¥3,381圓也。オークションや中古カメラ屋でこれより高い値段でよく賣ってますが、極めて謎です。現行品で取り寄せ可なので素直に新品買いませう。
開けてみた。「當社レンズボードは精度を高めた平面加工竝びに面出し處置を行ってあります。レンズボードは案外反り易いものです。特にレンズ取付け前に無意味な曲げ操作等絶對避けて下さい。」ださうです。昔そんな事が流行ったんでせうか?
裏。MADE IN JAPAN。當然です。
袋から出してみた。紋章が輝かしい。ちなみに紋章は單に貼り付けてあるだけでなく、紋章の形にボードが引っ込んでいて、そこにバッジがハメ込んであります。何といふ無駄な凝った仕上げ。
裏。綺麗なつや消し處理が行はれてます。さすがは新品。
さてCM FUJINON 150mmに購入時から付いていたTOYOのレンズボードを外すことにしました。カニ目のレンチが必要ではありますが、専用のTOYOのシャッターレンチを使へば一發です。¥1,000くらい。
後玉をくるくる回して外したあと、シャッターレンチを當てて「カクッ」と回せばあとは手で回ります。
左が外したTOYO、右がWISTAのもの。持ってみて分かったんですが、WISTAの方が厚みがあり重いです。
裏。こちらはほぼ同じ。同じ工場で作ってもらってるのか、「TOYO」「WISTA」と「MADE IN JAPAN」の表記位置まで同じです。ただ、WISTAの方が厚みがあるんですなぁ。あと、WISTAの方には上辺のセンターに引っ込みが付けてあります。
で、新しいWISTAのボードをCM FUJINON 150mmに付けてみました。ううむ、キまった・・・
さっそくWISTA 45 SPに付けてみました。これぞ純正仕様。ホントはレンズもCOPALプレスシャッター付のWISTAR-Wを付けるのが正しいんでせうが、わたしゃFUJINONが好きなのでこちらで行きます。ちなみに、手元の今年版カタログを覽る限りでは、COPALプレスシャッター付CM FUJINONも用意されているやうです。やるなWISTA。でもシャッターの最高速が1/125に制限されてしまうので、現狀この組み合わせが私にとっては最良のものと考へております。(ちなみにCM FUJINON 150mm付属COPALシャッターの最高速は1/500です。のんびり走る電車撮るときにはこのくらいは最低欲しいところです)
こんなことやってる場合があれば外に撮りに行けと云われさうですが、趣味なんだからいいじゃん!! (爆
コメント
“WISTA 45純正レンズボードを注文してみた” への1件のコメント
最近、写真館からゆずりうけました。
PLANAR 135mm F:.3.5
SYNMAR 135mm
150mm
TELE ARTON 270mm
オメガ引き延ばし機です。
オメガが15万
他が20万です。
WISTA 45は新旧2台あります。
ちょっともてあましています。
使いこなせるでしょうか?