さて車で歸省することになった私でありますが、早朝の5時から出發し、東名から伊勢灣の方を通過して新名神突入というルートを午前中にクリアすることが出來ました。その數日後には豪雨で東名が分斷されることになるのですが、この時はまだ無事だった譯です。
さてiPhoneで嫁に澁滯状況をチェックしてもらいながら迂回して進んだため、懸案だった宝塚も大して混まずにスルッと通り過ぎ、目的地の姫路には14時過ぎに到着。あまりに早期に到着してしまったため、 姫路城を見學しに行くことにしました。
この時の私の寫眞機はHASSELBLAD 503CWとWISTA 45SPと二臺あったんですが、迷うまでもなくWISTAを選擇。城を撮るなら超高精細な大型寫眞機に優るものは無いであらう、といふ理由です。ううむ、單純かつ合理的なチョイスに惚れ惚れ。その代償として猛烈にクソ暑い中を10kgを優に超える機材を担いで、エッチラオッチラ城を上っていくことになりました。げふー
城といへば我が熊本城が私の基準、といふか熊本城以外の城を眞面目に見たのは、今年初めに行った彦根城に次いで二回目です。熊本城は眞っ黒で「どっからでんかかってこんや〜」と殺る氣滿々なところにウットリするのですが、この姫路城はなんとまぁ眞っ白でお姫様みたいな感じです。
(WISTA 45 SP+WISTA Roll Film Adapter 6×7、FUJINON T 400mm F8、FUJICHROME Velvia 50)
しかし城は戰の爲に。姫路城の隠れた凄みを見せてくれるアングルを探しつつ上っていき、ようやくこんな感じかな? と思って撮ったカットが掲載のもの。4×5を8枚と120(6×7)1本撮ってクタクタになったところで閉園のチャイム。近くのホテルに直行しました。よく頑張るなぁ。次の日も熊本まで激走の一日なんですが・・・
ところでこの際の撮影ですが、何と大慌てで車の中でダークバックを広げてフィルムを裝塡したため、何と裏表逆にカットホルダーに詰めてしまっていました。氣付いたのが數日後。そういえばコードノッチが右下じゃなくて右上だったかも!! なんて氣付いたときには時既に遅し。もっかいダークバックに撮影済みカットホルダーを入れて手探りして・・・ああ、予想通り。絶望感といふよりはむしろ、急いで撮ったらこんなもんだらうなぁと、不思議と笑いが込み上げてきました。かういふのは一度失敗して體で覺へないとダメですなぁ。念のため6×7でバックアップに撮っておいて良かった。