殘念なニュースなのですが、コダックが出していたコダクロームといふリバーサルフィルムが年内一杯で製造中止になってしまう模樣です。
Kodak、コダクロームフィルムの販売を終了 74年の歴史に幕
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0906/23/news028.html
http://sankei.jp.msn.com/economy/business/090623/biz0906230837002-n1.htm
このフィルム、現在一般に流通しているリバーサルフィルム(内式)とは異なり、外式といふ現像中に色素を混入させる方式を採っておりました。内式が出てくる前の處理方法なので、從來でも特殊なラボしかできませんでした。日本では3年前に販売を終了されておりました。海外の通販サイトではまだ買えるのですが・・・
「コダクローム64フィルム」販売終了のお知らせ
http://wwwjp.kodak.com/JP/ja/corp/info061213.shtml
で、肝心の現像ですが、日本では既に2007年に現像を終了していて、これまでは堀内カラーで一括して行っていた現像作業も終了している模樣です。現在現像に出す場合は、アメリカへ送られることになっていました。
コダクロームフィルム国内処理終了のお知らせ
http://wwwjp.kodak.com/JP/ja/corp/news/1007/301007.shtml
しかし、海外現像も2010年12月までで終了とのこと。ああ、歴史が遂に終わる・・・
ちなみにフジフイルム派の私はコダクロームは全然使ったこと無かったんですが、2006年の販賣終了直前に偶然氣紛れで買ってしまい、使い道が思い浮かばず冷蔵庫の肥やしと化していたところを件の終了報道を受けて、それじゃぁ最初で最後の試しに使ってみようか、といふことで福島縣の三春瀧桜の前で使ってみました。
(Nikon F6、AF-S VR Zoom-Nikkor ED 70-200mm F2.8G、Kodak KODACHROME 64、福島縣三春町、平成十九年四月)
この日は超絶曇の惡天候だったので元々眠い繪ではありますが、やはり明らかにフジの内式のものと發色が違う感じがします。コダックのフィルムに殆ど縁の無い私ですが、やはり完全になくなると聞くと寂しいですなぁ。
みんな、フィルム使おうぜ。