さて我が家にやってきたWISTA 45 SP。この寫眞機は既に十年以上前から生産されていた品番です。直販がメインのやうで、ヨドバシカメラでもあまり見かけません。新宿西口本店にはさすがにありましたが、カウンターの棚の奥にひっそりと、といふ感じなので、馬鹿みたいに賣れるものでも無いのでせう。新品價格は(價格改訂後の)Nikon F6より安いでせうか。無論リンホフのマスターテヒニカ3000(7-80萬圓越え)より圧倒的に安価です。数分の一。
私のものですが、中古で購入時には大変綺麗なものでしたが、横に付いてるはずのストラップが無く、持つのに苦勞する有様でした。しようがないので板橋區のウィスタに直接行って、整備も兼ねてお願いし新品のものを取り付けてもらいました。またフレネルレンズが付いていたので、これも日本大判寫眞塾の教へに從ひ磨りガラス(方眼付き)に變更。お手数をお掛けしましたウィスタ様。
このWISTA 45 SP、ウィスタでいろいろ教えてもらったのですが、十年以上前に生産されたものださうです。現行品は・・・
- レンズボード取り付けフックの部分が銀色から黒色に変更
- 横に付いてるアクセサリー用?のネジ穴が無くなっている
- 蛇腹が本皮製からナイロン製へ
などの變更があるさうで。購入したものは銀色のフックでネジ穴のある、本皮の蛇腹付きのものでした。本皮の蛇腹は古くなるとボロボロになりますが、これは極めて綺麗。光線漏れもありません。なんといふ幸運でせう。
ちなみにウィスタの蛇腹はマミヤに作ってもらってるとの事でした。RB67やRZ67で使ってるからでせうね。が、最近だと良質の皮が入手できず、致し方なくナイロン製になってしまった、との事でした。ううむ殘念。手入れは特に必要ないとの事で、下手にミンクオイル等を多めに塗ってしまうと「折り」がヘナヘナになってしまい収納に困る、との事でした。假に塗るとしても極薄く、ださうです。
WISTA 45 SPの機能は、概ねリンホフのマスターテヒニカが持つ機能と同等と考えれば良いでせう。違いはいろいろありますが・・・
- WISTAはベッド部分(底)に後枠が付いていて囘轉する仕様になっている(マスターテヒニカは後枠ににベッドが付いてるので蓋みたいになってる)。このためレールの最大長が短い。
- 前枠のティルトがダイヤル式になってるのでネジって可能
- 後枠のスウィングがダイヤル一個で樂々可能
- 小さなレンズであれば、前後ひっくり返して収納することが可能
なんてとこでせうか。ほかにもいろいろありそうですが、マスターテヒニカを持ってないのでよく判らんでございます事よ。多少の制約と長所もありつつマスターテヒニカの数分の一の價格ですから、そりゃぁコストパフォーマンスは大變ようございます。海外の掲示板を見ても、結構使ってる方はちらほらと。悪い噂はあまり見かけません。どっちかといふと惚れ込んでずっと使ってるファンが多いみたいな感じを受けました。
地産地消を旨とする私としても、スウェーデン製のHASSELBLADを(他に選択肢がないので澁々)買ってしまい(無論これ以上無い滿足ですが)海外製である事に後ろめたさを感じてをりましたから、國産の寫眞機は願ったり叶ったりです。完全に使ひこなせた暁には、新品で買ひ直してウィスタに貢献しておかねば、と考えてをります。
コメント
“大型寫眞機WISTA 45 SP” への5件のフィードバック
数年前中古で購入しました 外見がかなりへこたれてましたので漆塗りをしました
そのとき型番などぬりつぶしたようですあらためてどんなものかしりたくてネットで検索 ここにたどり着きました 色々と読ましていただき いつそう愛着がわいてきました がんじょうで良いです重いですが、、、
こんにちは。漆塗りですか、それはゴージャスな!
WISTAは重くてあんまり人気無いような気もしますが、とにかく頑丈なところと国産である事、メーカーがまだ面倒見てくれるのが取り柄じゃないかなと思います。
軽快にデジカメもいいのですが、、、重くて手間もかかります
でも写真を撮ってる写真機を使ってるって感じます
軽快にデジカメと思いますが、、、重くて手間かかりますが
写真を撮ってる 写真機をつかつてるって 感じがします
あれ~コメントがだぶってしまいますた すいません