我が家のメインマシンは既に全てMacに移行濟みですが、一部必要なソフトウェア(主にDirectX系ゲームや.NET Framework開発等どうしても必要な場合のみ)にて、Windows Vistaを利用しております。
そこで採用しているコンピューターウィルス對策ソフトウェアが「Windows Live OneCare」。Microsoft社の純正品で比較的安價なので、ここ3年程家のマシンで採用しておりました。1ライセンスで3臺まで使えるといふのも我が家の需要にピッタリ。
ええ、「やっぱ純正品だよね!」といふ判斷が働いていたのも事實です。機能比較では他のソフトウェアの方が間違いなく良いのですが、その分不安定さに苦しめられてきた經緯を考慮し、近年では純正品で極力固めておりました。
で、そろそろ年間更新のお知らせが來たので更新用パッケージの價格を調べていたところ、何とサービスを停止するとの事。我が家の登録電子メールアドレスには何の連絡も來ておりません。來ているのは單に「今年も更新してね!」といふ電子メールのみ。
Microsoft、無料のマルウェア対策製品「Morro」を計画
Morroは2009年後半にリリースされ、Windows Live OneCareの販売は終了する。
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0811/19/news062.html
まだソフトウェアの販売を行っている以上、サービス停止は來年の6月、といふ事なのでせうが、かういふ對應は無いよなぁ、と思ひます。普通の人、知らんでしょこんな事(^^;;;
年間サブスクリプション型のソフトウェアの弱點はかういふ所にあるのですなぁ。これはオンライン型のSaaSなどでも言へることですが、利用途中でサービスが打ち切られること程腹の立つことはございません。利用者は自己負担で半強制的に乗り換えを強いられます。企業の存続に影響されない意味でも、ソフトウェアは買い切り型がやはり安全ではある、といふのはひとつの真理なのかもしれません。この場合、企業が無くなっても(サポートが切られるといふのは痛いですが)明日から即時使えなくなる(または役に立たなくなる)といふ強大なる危険性はとりあえず回避可能です。
ウィルス對策ソフトウェアの場合は、一應買い切り型のモデルなのでサービス打ち切られても暫く使ひ續けられますけど、オンライン提供の定義ファイルが更新されなくなるので、次々に登場する新型に對應できなくなるため、ホントの意味では役に立たなくなりそうです。頭の痛い話です。
さて、我が家のLive OneCareはどうしたかといふと、結局全てアンインストールしました。現在はParallels Desktop for Mac(英語版)に付属のKaspersky(のOEM版)で利用中です。Parallels同様これも英語版ですが、使えればどうといふことはない譯で。ただ、これもいつ無くなるか判らないですが、致し方ありませんなぁ。
ほんと、私のような趣味人(コンピューター癈人とも言ふ)ぢゃなければ、かういふ半強制的な追加出費は「PC利用税」にしか感じないでしょ、と心配してしまいます(私の場合、Parallelsを偶然使ってたので追加投資は偶然回避できましたが)。そりゃまぁ、こんなんなら、みんな携帯電話の方に流れるよなぁと、改めて一般の方々(と言ふか健常者の方々と言ふか非コンピューター業界の方々)の本音をチラッと感じた瞬間でした。