さて寫眞の話に戻りませう。我が家にてメインで活躍中のリバーサルフィルムの話です。これを見る場合、ライトボックス(light box)で後ろから光を透過させて見ることになります。螢光燈にかざして見るといふ方法もありますが、これでは適正露出が分からないため、正しい光量と正しい色温度5000K(ケルビン)で見る必要があります。
我が家のライトボックスは、数年前に買った富士フイルムの「カラーイルミネーター プロ B4」(color illuminator pro B4)といふ、B4サイズのものになります。國産のMADE IN JAPAN。
これは結構大きいものですが、當時メインで使っていた35mm判の36枚撮りフィルム1本分のスリーブ(袋)が一目で見えるように、との考へで購入しました。當全5000Kで日本印刷学会推薦規格準拠。これでチェックすれば、適正な色として見ることが可能となります。
(勿論周辺の螢光燈などの演色性も關係しますが、ライトボックス單軆の話として、です)
そして時は過ぎ私の寫眞が35mm判から中判・大判に變はり・・・でも、やはり大活躍。當時ちょっと大きいなぁと思っていたのが、まさか役に立つとは全く思っておりませんでした。ブローニー判はもちろん、4×5判も6枚ほど並べることが出來ます。8×10判でも1枚丸ごと照らすことが可能。やはりライトボックスは大きい方が良いと思ひます。
これより大きなサイズとなると正直置き場所に困るんですが、これは丁度我が家の防濕庫の天板に丁度良い大きさなので、そのまま載せて使っています。はみ出すことなく丁度。大變収まりよい状況です。
そしてもうひとつ、小さなハンディービューアーもあります。これは「フジカラーLEDビュアー4×5」(FUJICOLOR LED viewer 4×5)といふ、4×5判が一枚だけ見ることが可能なサイズです。現行ライトボックスで唯一、電池驅動。單4電池2本で動作します。何故かWebにはまだ掲載されてませんねぇ。無論、國産MADE IN JAPAN。裏を見ると、製造元は進光社と書いてあります。検索しましたがWebサイトは無い模様ですね。
このLEDビューアー、實は先代のモデルをAmazonに注文していましたが、何と製造中止のお知らせが發注して3ヶ月ほど經ってから我が家に・・・もはや新製品は期待できないと落胆していたところ、昨年綺羅星の如く登場した新製品です。まさに奇蹟。旧モデルが通常の螢光管を用いて少々暗いものでしたが、これはLED。逆に色温度が高すぎて5000Kを超えて6000K。逆に明るすぎます。
といふことで、これは簡易確認用。露出を見るのには適していません。
じゃあ何故買ったかといふと、ファイリングされているリバーサルフィルムを見るときに、裏に差し込んで確認用。それと、現像が上がってきたときに移動しながらのチェック用です。
フィルムの良いところは、一覧性が大變良いといふ所です。デジカメの畫像ともなると、数千萬畫素のものであれば一覧を見るのにも時間がかかったりします。我が家で利用中のLightroom + Photoshop CS3 + Mac Pro (RAM 5G)でも、中判スキャン後の一億畫素TIFFデータなどは、開くのにも数秒から数十秒、操作をするにも相當時間がかかります。ファイルであれば、開いてこのビューアーをそっと裏から差し込むだけで完了。
企業ユースにおける検索性などは電子データが優れる場合もありますが、我が家規模であれば、フィルム+ビューアー+ルーペがあらゆる側面においてコストパフォーマンス最強といふ結論に達しています。